ノリ被害後アクセス急増
 ピーク時 1時間100件超す
 諫早湾干拓の検証HP
東京新聞 平成13年2月14日(日)夕刊
 有明海の養殖ノリの色落ち被害が深刻化、漁業者らの大規模な海上デモや農相などの現地視察が相次いだ一月中旬以降、被害の一因と指摘されている諌早湾干拓事業を検証するホームぺージ(HP)へのアクセス件数が急増している。「民主主義の水門を開けよう」をス口―ガンに、事業の経緯、関連法令や行政資料など多数を掲載する「諌早湾干拓事業公式資料ぺージ」は1997年十月に開設。これまでの約2万3000のアクセスのうち、約1万がここ約三週間に集中している。
 開設者の自営業、森勉さん(51)=神奈川県藤沢市=は「諌早湾の閉め切りが、国民のあれだけの反対を押し切って強行されたのは、民主主義が機能していないということ。当時は議論しようとしても資料すらなかった」と話す。
 農水省に出掛けこつこつ集めた資料や、仲間の市民グループなどから提供されたもの、たまたま入手した貴重な資料も含め、掲載資料は豊富だ。
 長崎市の自然史研究家で干拓事業の防災効果に焦点を当てるHP・「諌早湾と防災」 (長崎自然史仮想博物館の一部)を開設した布袋厚さん(41)は、「干拓事業のよりどころになっている防災機能は、致命的な急所でもある」と話す。同HPへのピーク時のアクセスは一時簡に百件を超えた。
 布袋さんは「防災効果は河口付近の低地に限られ、諌早の市街地には及ばない。低地の防災も別の方法で十分可能」と訴える。